SKIP IT!


SKIP ME!

0325 NY

 

◆◆◆16日(金)◆◆◆

 仕事を終えて、夕飯を食べるためにウルルへ。

 鈴木さん、レイモン、シュガーなどがいる。

 関さん、吉岡さん、藤原さんも来る。

 嶋ジュンとガイちゃんも来る。

 知り合いだらけ。

 関さんから、冗談交じりのアドバイス。

「地球の裏側へ行って、色々と客観視してこい」とは鈴木さんのことば。

 

 大川さんが亡くなったことを知る。

 

 帰る途中でCITIBANKへ寄るが、3万円しか降ろせない。

 

 家に帰ってタオ&ケムの散歩。

 パッキングを済ませて眠る。

 

 

◆◆◆17日(土)◆◆◆

 チャリンコで第一勧銀へ。

 支払いで引き落としがあったみたい。1円も下ろせない。

「ヤバいなぁ」と思いながら昼ご飯を食べていると、斎藤さんから電話。

「今日からNYでしょ?」

「はい」

「気をつけて&楽しんでね」

 いつもいいタイミングで電話をくれる。

 

 タオ&ケムの散歩を済ませて「1週間、留守番を頼んだぞ。ヒカルの言うことをちゃんと聞けよ」と言い聞かせて家を出る。

 

 雨。

 

 タクシーで新宿へ。途中で丸井に寄ってもらう。

 キャッシュディスペンサーで丸井のカードを使うなんて何年ぶりだろう?

 全く使ってないので幾らか降ろせるだろうと思うが、カードが使えない(T_T)

 33にもなって、3万円しかキャッシュを持たずにNYへ行くことになるとは…。

 まぁ、自業自得というか、因果応報というか。

 

 みどりの窓口へ行ってNEXの切符を買うが、満員で指定席券は売り切れ。

 成田までトイレの前に突っ立っている。

 

 UAのチェックイン。

 円をドルへエクスチェンジ

 帰りのことを考えると、少しはお金を残しておかないとヤバい。

 2万円だけ換金。

 1ドルが120円ちょっと。

 円がどんどん弱くなっている。

 

 30分前にボーディング。

 機内で読書。

「ぐるぐる日記」と、未来へ希望が描けなくなってるんならこれ読めよと桂大が貸してくれた「800馬力のエコロジー」という本。

「ぐるぐる日記」を読み終わる。

 

 ちょっと思いついたことがあって、ノートに5ページ分の走り書き。

 

 周囲のアメリカ人が団体で知り合いらしく、車座になって座り込んで酒盛りをはじめる。

 うるさくて頭に来るが、まけじとワインをがぶ飲み。

 

 窓際の3人席を1人で使えたので爆睡。

 

 例によってコーヒーサービスはスターバックス。

「きつねラーメン」という、日本ではお目にかかれないものが出てくる。

 

 JFKへ到着。

 イミグレーションも空いている。

 バッゲージも、珍しくすぐに出てくる。

 

 タクシーを拾ってマンハッタンのチアキの家へ。

 家の窓からエンパイア―ステートビルと、チャーリーズエンジェルのドリューバルモアのポスターが見える。

 小奇麗で快適な家。

 

 ジョーの帰りを待つ間に、久しぶりのチアキと話し込む。

 居候のクリスと挨拶。

 

 アーティスト(教授がプロデュースしてるチェロのデュオ)指名で、ジャケ撮影のヘアー&メークの仕事でこっちへ来ているミチルさんと会う。

 彼女とは東京で会ったりNYで会ったり。

 

 ジョー、チアキ、ミチルで食事。

 

 帰宅後、ちょっと休憩。

 アヤちゃんが来る。

 酔っ払っていてハイテンション。

 

 午前4時。

 TWILOの上に住んでいるシーザーのプライベートパーティーへ。

 凄い数の人。

 ケビンがいる。挨拶。

 

 午前8時。

 まだ盛り上がっているが、プライベートパーティーを抜けてTWILOへ。

 3年ぶり。

 異常なまでのボディチェックの厳しさ。ポケットの中は当然の事、もってるタバコのハコの中までチェックされる。

 

 中には案の定のテッペイさん。

 久しぶりの再会。

 先週末はジュニアのプレイは全然ダメだったらしいが、ボクにはかなりいい。

「ジュニア凄いね!!」

 と言うと

「今週はいいよ!! 西くん、運がいい」

 とのこと。

 

 中にいたミチルさんに絡む。

 

 午後の2時。

 TWILO終了。

 

 隣の入り口から再びTWILOの上へ。

 こっちのプライベートパーティーもほぼ終了している。

 

 しばしチルアウト。

 

 名前忘れたが「最近、タトゥーを入れたんだけど、これってなんて意味なの?」とタトゥーの話し。

「粋」という漢字のタトゥー。

「粋」って意味の英語ってなんだろう?

 Coolなのかな?

 

 しかし意味も分からないタトゥー入れちゃうって感覚が分からない。

 入れた後に「なんて意味なの?」だもん…。

 

 テイラーは背中に「土用丑の日」とタトゥーが入ってるらしい。

 入れた当初は自慢でみんなに見せていたが、その意味を知ってから、あまり人に自慢しなくなったそうだ。

 夏の1番暑い日という意味もあるが、やっぱりうなぎの日って意味が強い。

 意味も調べずに、字面だけでタトゥーを入れてしまうのはなぜ?

 

 

 タクシーで帰宅。

 就寝、日曜日の18時。

 

 

◆◆◆18日(日)◆◆◆

 起きたら21時。

 着替えをして、韓国レストランへ。

 廣瀬さんに会う。

 軽く食事して、すぐに別れる。

 

 帰宅。

 深夜に家の前(7th)で諍い。

「FUCK」の叫びで目が醒めてしまう。

 数人で揉めてるらしい。

「うるさいなぁ」と思っているとすぐにパトカーがやってくる。

 うるさい叫び声に、パトカーのサイレンの照明が加わり、天井がピカピカ光る。

 完全に目が醒めてしまい、ベッドを出る。

 

 するとジョーも眠れないのか起きてくる。

「聖パトリックデーだから、みんな酔っ払ってるんだよね」とのこと。

 ナショナリズムについて話すが、細かいニュアンスが、ボクの英語力では伝えられない。

 ジョーは、日本経済の崩壊を心配している。

「日本経済が破綻すると、アメリカ経済も影響を受けて破綻する。そうすれば世界恐慌だよね」と言ってた。

 

 日本経済の前に、ボクの破綻。

 お金も尽きて、ヒカルへ電話。

 お金の催促で電話入れるなんて貧乏学生みたい。

 

 

◆◆◆19日(月)◆◆◆

 チアキは歯医者へ。

 アメリカ人は、大袈裟に歯を見せて笑う。

 歯並びにも物凄く気を使うから、小さい頃に歯の矯正するのも当然。

 歯科医療技術は世界でもトップレベル。

 日本では虫歯を削って銀を入れるが、こっちでは考えられないらしい。

 笑った時に治療の跡が見えない様に、削った後に詰めるのは白。

 チアキに「西くんもさぁ、こっちで歯のブリーチとかすれば?」と言われる。

 

 ふらっと散歩。

 1'st Aveを上がってCITIBANKへ。

 お金を下ろす。

 

 5th Aveまで歩いて、9th Stまで下る。

 L.O.L.の初期に2ヶ月滞在していたあたりへ。

 何も変わっていない。

 

 あれから3年…。

 早いようで、遅いようで、早い。

 ボクは変わったのだろうか?

 

 ワシントン・スクウェアー・パークへ。

 ドッグランにたくさんの犬。

 タオとケムに会いたくなる。

 犬を連れているゲイがたくさんいる。

 

 帰宅。

 

 電話でホテルのリザーブ。

 グラマシー・パーク・ホテルへチェックイン。

 

 散歩。

 

 再びチアキとジョーと合流して、ダウンタウンへ。

 アホみたいにデカい映画館。

 FFの映画の看板がある。

 ジョーは「こんなの、アメリカじゃ子供しか観ないよ」と言ってる。

 

 椅子がリクライニングして気持ちいい。

「ハンニバル」を観る。

 途中でウトウトする。

 リドリー・スコットなんでキレイなんだけど、救いがないなぁ…。

 

 チャイナタウンへ。

 前にも何回か食べた店。

 エビのスチームがかなり美味しい!!

 

 食後にチェルシーへ移動。

 マミちゃんが、タクシーから降りてくる。

 アパートメントというバーを探していると、ちょうど向こうから廣瀬さんが歩いてくる。

 看板も何も出ていない、オシャレなバー。

 シャンパンを飲みながら、廣瀬さんと話す。

 人間が本来持っている、コミュニケーション能力を取り戻すという遠大な構想のプロジェクトについて…。

 

 マンハッタンでは、マクドナルドとスターバックスとバーガーキングばかり目に付くが、珍しくKFCを見つける。

「マンハッタンでKFCを初めて見たよ」

「KFCはね、遺伝子操作して羽が8つあるチキンを生み出したんだって。だからね、1羽で手羽が8つ取れる。効率的でしょ?」

「マジ!?」

「噂だけど、それを聞いてから、気持ち悪くて食べてないんだよね」

 

 みんなでチアキの家に戻る。

 クリスがいる。

 

 グラマシー・パーク・ホテルまで送って貰って廣瀬さんと別れる。

 

 部屋に戻ると冷蔵庫に何も入ってないので、ふらふら深夜の散歩。

 危ない&怖い感じが不思議なくらいない。

 NYも変わったのか?

 

 24時間営業のデリで、ミネラルウォーターを買ってホテルに戻る。

 

 

 パソコンを取り出して接続。

 ローミングサービスのISPへローカルコールするが、なぜだか繋がらない。

 ISPのカスタマー・サービスへ国際電話。

 するとローミングするときは、ユーザーIDにメールアドレスをフル記入しないとダメとのこと。

 そんなの聞いてないし、前はユーザーIDに@より前だけ書けばOKだったのになぜ?

 しかし言われた通りにすると接続できた。

 メールのチェック。

 午前の4時。

 この数日分のメールに返事を書いてから眠る。

 

 

◆◆◆20日(火)◆◆◆

 昼に起床。

 チアキが来る。

 

 2人で自然史博物館へ。

 お腹が空いていたので、まずは地下のレストランへ。

 エレベーターを待っていると、車椅子の老人の集団。

「西くんさぁ、どうせエレベーターはこの人たちが優先だから階段で行こうよ」とチアキに言われる。

「やっぱりアメリカ住んでると、そういったことに敏感になるんだね」

「うん。それが当然だからね、こっちじゃ」

 チアキをさえ変えてしまう、アメリカの、福祉やハンディキャッパーへの対応に底力を感じる。

 

 地下で食事。

 パスタが意外に美味しいが、アホみたいな量でどうにも食べきれない。

 隣のカップルも、その隣の女の子達も、凄い量を残してゴミ箱へ捨てている。

 

 アメリカの光りと陰。

 

 食べ終わってからIMAXへ駈け込む。

 まぁ、まぁ。

 

 展示をゆっくり見て歩く。

 宇宙系の展示の充実に驚く。

 

 地下のフロア―の床には体重計。

「月でのあなたの重さ」という表示。

 月では体重が軽い。

「太陽でのあなたの重さ」という表示。

 バカみたいな重さ。

 壮絶な太陽の重力。

 

 噂のプラネタリウムへ。

 ここからミチルさんが合流。

 椅子がリクライニングしないので首が疲れる。

 ナレーションはトム・ハンクス。

 スモークが焚かれたりで、確かに演出が凄いが、なにせ短い。

 

 自然史博物館を出て、ミッドタウンへ。

 夕食の時間なので激混み。

 オレンジソーダをオーダーするが、ドクターペッパーが腐った様な味で、どうしても飲めない。

 チアキもミチルさんも「これはムリでしょ」と諦め顔。

 ウェイターに「こりゃなんなの?」と聞くと「西海岸の飲みものさ。ボクもこれはどうかと思うよ」みたいなことを言ってる。

「I hate it!! I can't drink anymore!!」とクレーム(?)を入れると、確かにそれも分かるよと、チャージフリーにしてくれる。

 まずくて飲めないと言ったらタダになる不思議。

 

 ミチルさんと別れて、チアキと2人でホテルへ戻る。

 しばらくするとジョーの到着。

 

 3人でオフ・ブロードウェーへ。

 面白いという噂の「ガラーディア」を見る。

 オールスタンディング。

 噂どおりに、ボクらはずぶ濡れ。

 お客も、抱きかかえられて宙ずりになったりしてる。

 しかも音楽が鳴れば、ギャーギャー大騒ぎしながら、みんなガンガン踊ってる。

「楽しもう!!」ってスタンスが貪欲過ぎる。

 

 アメリカは、日本的な奥ゆかしさの対極にある。

 

 ユニオンスクェアにある、リパブリックというオシャレなチャイニーズレストランで食事。

 安くて美味しい。

 

 食後、ジョーとチアキと一緒に、トライベッカへ。

 アルフレッドとジェイソンの家へお邪魔する。

 エレベーターで上がって行くと、そのまま部屋になっている大きなペントハウス。

 三輪明宏でも住んでいそうな、オリジナリティーが爆発した家。

 前にヒカルが来たときもお邪魔したそうだが、彼女もこの家の強烈な印象を語っていた。

 確かに強烈なインパクト。

 この空間は、東京では存在を許されない。

 ボスコって言う犬が、凄まじく大きくて可愛い。

 撮影に使いたいのでその下見だと、マミちゃんもやってくる。

 ロバート・デ・ニーロの、日本では未公開の映画が早くもDVDになっている。

 

 早目に、ボクはおいとま。

 タクシーを拾うが、ホテルの名前を忘れる。

「リージェントパークホテルってある?」

「そんなの、聞いた事ない」

「24丁目くらいだから、どんどん上に行ってみて」

「OK」

 

 ホテルの近くまで行けば思い出せるだろうと適当に考えていたが、途中で運転手が「もしかしてグラマシーパークホテルか?」と気づく。

「そうだそうだ!! それそれ!!」

「やっぱりね」

 みたいな感じでホテルへ戻る。

 

 深夜3時にベッドへ。

 読書してるうちに眠っていた。

 

 

◆◆◆21日(水)◆◆◆

 9時半に目が醒める。

 パッキングしてチェックアウト。

 

 再びチアキの家。

 鍵をもらってるので、勝手に上がって荷物を置く。

 チアキは外出しているのか、寝ているのか分からないので置手紙を残して外に出る。

 

 散歩。

 

 雨。

 

 教授の事務所へ。

 ベルを押すとスタッフの男の人が出てくる。

「坂本さんと約束してるんですが…」

「ああ、聞いてるよ。どうぞ」

 中に入ると、レコーディング中の教授。

 会うのは久しぶりだ。

「こんにちは」

「元気そうじゃん」

「それが、そんなに元気でもないんですよ」

「あっ、そうなの」

 みたいな挨拶だけして、しばしレコーディング中の曲を聞いている。

 例の地雷撤去キャンペーンソング。

「うしろのうわうわいってる音はさ、ブライアン・イーノなんだよね」

「この声はチャラ」

「この声はUAだよ」

「この声はミスチルの桜井くん」

「これは○○○○○ー○のサンプリング」

「この演説の声はロイターからもらった○○○○○で、この演説は○○○○○でさ…」

 教授の解説つきで、1曲聞かせてもらう。

 後半に女性コーラス。

「このメロディー、キレイですね」

「そうだろ!」みたいな感じで、黙ってうなずいている教授。

 

 曲が終わったところで、なにやらスタッフに指示。

 前にも一緒に食事したカフェへ、教授と2人で繰り出す。

 

 カプチーノを飲みながら、近況報告と、最近ボクが考えていることを話す。

 

 地域通貨。

 ゲーム。

 オーストラリアの農業。

 ユニオンスクウェアのファーマーズマーケット。

 興味のないことは無視。

 子供。

 進化。

 大気中の酸素濃度。

 温暖化。

 北極の氷。

 干上がる黄河と揚子江。

 サバイブ。

 経済。

 パーマカルチャーならSOTOKOTOのバックナンバー。

 コンピューター。

 どうでもいいこと。

 住む(生活する)土地は、そこへ行って、人や水や磁場が自分と合うか判断したいってこと。

 人類はまだ赤ちゃんみたいなもんだから、大人になれるかどうか。

 縄文時代でも交易は行われていた。

 

 パスタが美味しい。

 

 食後、再び事務所へ戻る。

 

 アニメの話し。

 映画。

 植物。

 香港。

 希望の国のエクソダス。

 三枝先生。

 陰と陽。

 ネットワークゲーム。

 トマト。

 収縮する力と拡散する力。

 

 2時間以上、話し込む。

 

 AFRICA NOTEとCDを貰う。

 元気を貰う。

 課題を貰う。

「まぁ、頑張れよ」と励まされて別れる。

 

 外は春の嵐。

 凄い風と雨。

 

 

 先日の慶応大学のシンポジウム「SOHOT」の事務局の川原さんから紹介された古田さんへ「今から行きます」と電話を入れる。

 MSGの近くへ。

 

 古田さんの事務所へ。

 挨拶。

 初対面なので、お互いの仕事のことを話す。

 そのうちに、数人の若い連中がやって来る。

 カメラマンのアシスタント。

 

 脈絡ない話しだけど、なんとなく文脈が見えてくる。

 

 星野道夫。

 日本人だらけのアラスカ。

 ビタミン王国。

 日常生活で無意識に使うファンド。

 

「ボク、こっちに野口整体の本を持ってきて、みんなに読ませてるんですよね」

「マジ!?」

「そうなんですよ…」

 ここでも初対面の人を相手に話し込んでたら、驚いたことに野口整体の話しにつながる。

 旬の食べ物。

 生活圏の食べ物。

 

 NYに魅せられてこっちで生活してるのに、考えの背景は東洋的なんだ。

 驚き。

 

 ちょっと繋がった感じでみんなと別れる。

 

 大雨の中、キャブでチアキの家に戻る。

 ADSLの高速回線が来てるが、イーサネットの接続ができないのでここからダイアルアップしてメールチェック。

 幾つかに返事を書く。

 

 テイラーがNYへ戻っているそうだ。

 

 AFRICA NOTEを読み終わる。

 ここにも星野道夫という名前が出ている。

 東京に戻ったら彼の写真集をもう1度みてみよう。

 

 パソコン起動したまま、雑然としたアイデアを走り書き。

 それを2〜3時間続けていると、テッペイさんから電話。

 仕事が終わったらここへ来るらしい。

 

 大雨の中、ジョーがずぶ濡れになって仕事から帰ってくる。

 TVを見ているジョーとチアキ。

 

 ボクはパソコンに向かっている。

 ガシガシとアイデアの走り書き。

 エネルギッシュな方向に向かっているのは確かだが、散漫でまとまらない。

 

 22時半にテッペイさんが来る。

 色々と話す。

 

 チャイニーズの出前を頼む。

 3日連続のチャイニーズ。

 ビールを飲む。

 

 ジョンも来る。

 

 合気道の話しから格闘技の話し。

 それからDJの話し。

 

 話しが盛り上がってくるが、疲れが出たのか眠くなる。

 1人で先にベッドへ。

 

 少しうとうとする。

 …が、30分くらい寝たら目が醒めてしまう。

 

 ずっと本を読んでいると、外が明るくなってくる。

 6時就寝。

 

 

◆◆◆22日(木)◆◆◆

 10時に目が醒めてしまう。

 外は雨。

 窓から見えるエンパイア―・ステート・ビルも煙っている。

 

 ジョーは仕事へ。

 チアキも、今日はSOUND FACTRYの飾り付けの仕事があるから家を出て行く。

 

 テレビを見る。

 それにしても、睡眠薬やら頭痛薬やらのCMが異常に多い。

 薬漬けのアメリカ。

 あとは車のCM。

 砂糖たっぷりの甘そうなお菓子のCMの次には、ダイエットピルのCMが流れる。

 お菓子を食べて、太ったら薬で痩せればいいってことだ。

 

 世界経済は消費で成立している。

 

 裁判ものの番組が多い。

 くだらない。

 

 ホイットニーミュージアムで、デジタルアート展をやってることを思い出し家を出る。

 

 大雨。

 しかも風が凄い。

 ここは近くにサブウェイのステーションがない。

 歩くこともできずにタクシーを拾う。

 …が、ホイットニーの住所を知らない。

 タクシードライバーに「住所が分からないんだけど、ホイットニー美術館まで行ってくれ」と言うと「ホイットニーは知ってるけど、どこにあるんだっけ? 住所、全く分からないのか?」と聞かれる。

「悪いけど全く分からない。でも多分、セントラルパークの近くのアッパーイーストだよ」

 仕方ないなといった顔で、取りあえず北上する。

 途中でNYのアドレスブックを取り出すドライバー。

「どのホイットニーに行きたいんだ?」

 アドレスブックを見せられるとホイットニーが幾つか載っている。

 勘で1つを選択。

 ドライバーも多分これだというので、75丁目へ向かう。

 

 タクシーには「この車両にはカメラが搭載されています。何かあったらバッチリ写されますよ」みたいなアテンション。

 NYの治安が最悪の頃は、タクシー犯罪が凄かった。運転席と後ろの乗車席には、今でも透明な防弾(多分)の仕切りがある。

 完全に閉めてるドライバーがほとんどいないので、治安もよくなってきたんだろう…。

 

 ホイットニーへ到着。

 チケットを買って地下から上に展示を見て上がる。

 

 ビット・ストリーム展。

 ゲームのコントローラーで操作するデジタルアートに触れていると、おばさん(に見えるけど、僕より少し上くらいか?)が「コンピューターって凄いのね。今までこんなの見たことないわ。凄い… ほんとアメイジングだわ」と話しかけてくる。

「十字キーで画面の色と角度が変るみたいですね」と説明して上げると「あらほんとだわ」と、アメリカ人特有のオーバーアクションで驚く。

 キレイだ、キレイだと大騒ぎ。

 別に大したこと、ないと思うんだけど…。

 

 ちょっと立ち話。

 

 ボクもデジタルの仕事をしてると言うと「それは凄い」と驚いていた。

 このへんのニュアンスが分からないが、ゲームのコントローラーいじってるところで話してたから、きっとボクのことを学生だと思ったんだろう。

 仕事している年齢には、見えないんだろうなぁ…。

 サヨ子はアメリカで小学生呼ばわりされたらしい。

 20代後半のとき、ボクはティーンエイジャーに間違えられた。

 

 アジア人が童顔過ぎるのか、アングロサクソンが老け過ぎなのか?

 こっちの女性でキレイな人は凄いキレイだけど、あっという間に、肌は染みだらけになるし、お尻は象みたいに大きくなるし…。

 酸化した脂ものばっかり食べてるから、あんななっちゃうんだろうな。

 

 ビット・ストリーム展で、ゲームのアイデアを1つ思いつく。

 ミニマルサウンドとミニマルグラフィックのインタラクション。

 

 ホイットニーを出るが、雨でタクシーがつかまらない。

 アッパーウエストなんて、全然来たことないから、知らない雰囲気が面白くて散歩。

 

 ブランドショップだらけ。

 

 ミッドタウンまで南下すると、前に泊まったホテルがあった。

 

 食事。

 

 ソニープラザへ。

 見学アトラクション見たいなのに参加するが、子供っぽ過ぎてつまらない。

 

 そのまま、どんどん南下。

 

 タイムズスクウェア。

 ずっとイーストビレッジにいたので、この人込みに嫌気がさす。

 しかしそれにしても渋谷の人込みに比べれば、ぜんぜん大したことないんだけど…。

 

 メイシーズやトイザラス。

 マンハッタンモールを通り過ぎる。

 かなり歩いたんで足が疲れた。

 

 カフェでお茶。

 

 チアキの家は洗濯機がなくて、すべてランドリー。

 靴下がずぶ濡れ&代えがもうないのでGAPで3足購入。

 こっちのフリーサイズの靴下は、大きくでブカブカなの知ってんだけど仕方ない。

 

 雨も止んで気持ちがいいので、そのまま歩いて帰宅。

 距離にするとどれくらいなのか、さっぱり分からないけど75丁目から7丁目まで歩いた。

 

 靴を脱ぐと足が棒。

 途中でピックアップしたビレッジ・ボイスを読みながら、家でダラダラ。

 こっちの恋人募集ページには女が男をさがしてるコーナー、男が女を探しているコーナーがある。

 これは日本と同じ。

 しかし男が男を捜しているコーナーと、女が女を捜しているコーナーがあるのが凄い。

 後ろの方には、凄い量のエスコートサービスの広告。

 日本の女の娘が人気なのか、女の娘の広告だらけだった、ちょっと前の公衆電話のエロチラシみたいだ。

 

 仕事からジョーが帰ってくる。

 女の話し。

 ジョーは、ホンとにキレイなのは白人、韓国人、日本人の順番だという。

 韓国人の方が上なんだ…。

 ボクは日本人の方がキレイだと思うけど…。

 女を介した国際交流。

 チアキの話し。

 

 レジュメのプリントアウトを頼みにアヤちゃんが来る。

 お土産に自分が作ったシャツとクッキーを持ってくる。

 グリーンカードが発行されたので、もっとギャランティーのいい、ちゃんとした仕事を探してるらしい。

 彼女がNYへ来た経緯を聞く。

 昔の話し。

 

 12時にケビンがホステスやってるパーティーへ。

 ジョーがゲストを取ってくれた。

 NYに来てから、ずっとゲイのコミュニティに触れていたので、ストレートのノリが懐かしい。

 やっぱり平日はこれくらいじゃないとね。

 酒を浴びるほど飲む。

 

 フロア―で踊っているとテイラー発見!!

 彼とNYで会うのは初めて。

 やっぱりNYで見てもハンサム。

 

 チアキとジョーは、仕事があるので先に帰る。

 ボクだけ残って踊り続ける。

 

 早朝に帰宅。

 ベッドに倒れ込んで眠る。

 

 

◆◆◆23日(金)◆◆◆

 TGIF。

 サンクス・ゴッド・イッツ・フライデー!!

 

 …とはいってもツーリストのボクには関係なし。

 

 二日酔い。

 

 でも外はメチャクチャ天気がいい。

 家に居てはもったいないので、シャワーを浴びて家を出る。

 

 ランチ。

 

 再び散歩。

 1人で動き回ることの気持ちよさ。

 目的もなく、気ままに歩き回る。

 

 散歩している犬を見てたら、タオに会いたくなる。

 

 ワシントン・スクウェア・パークへ。

 中央で大道芸。

 ポエトリー・リーディングやってるときもあるが、この公園は素晴らしい。

 リスもいるし。

 

 ドッグランをずっと見ている。

 犬と人間のリレーションシップ。

 異種間コミュニケーション。

 

 公園にずっといて、あれやこれや考える。

 

 夕方になるとさすがに寒い。

 

 歩いて家に戻る。

 途中である閃きが訪れる。

 

 イタコのマコリン。

 

 少ししてジョーが帰宅。

 男同士の話し。(秘密)

 

 少ししてチアキが帰宅。

 1ダースのドーナツを買ってきた。

 デリバリーのピザみたいな箱に、ドーナツが並んでいる。

「ここのドーナツ美味しいんだよ。揚げ立てでおいしいから食べな」

 1つを手に取ると暖かい。

 口に入れると、ふかふかの、思ったよりライトなドーナツだけど、何せ甘くて気持ち悪い。

 

 最後の夜なので、お礼に2人に何かご馳走しようと思い、近くのインディアンレストランへ。

 3人でシュリンプカレーとラムカレーとタンドリーチキンを頼むが、多くてどうにも食べきれない。

 

 食後、ジョーはジェイソンの家に。

 

 チアキと話していると、テッペイさんが来る。

 テッペイさんの仕事と友達とジュニア・バスケスの話し。

 

 しばらくしてジョーが戻ってくる。

 チアキは眠いと就寝。

 

 ジョーとテッペイさんのジュニア談義。

 ジュニアが使ってるサンプラーが何なのかと言った、かなりマニアックな話しだけど、マニアック過ぎて聞いていて面白い。

 

 テッペイさんが「明日はレコーディングだから、そろそろ帰る」ということで帰宅。

 東京かNYか分からないけど、再会を約束する。

 

 再びジョーと話し込む。

 結婚観。

 男が女をプロテクトして、ケアしていくことが、グットリレーションシップへの唯一の道だという話し。

 日米観。

 合理主義で突き進みすぎたアメリカが、もう少し東洋の世界観を取り入れれば、本当に世界で1番素晴らしい国になるかも知れない。

 人生観。

 あらゆることを色々と経験したいんだ。

 仕事観。

 天職とはなんだ?

 女性観。

 グラマーとセクシーとプリティーとスマートとキュートのどれが好きか。

 遊び観。

 楽しい遊びがなくなったら終わり。

 消費文明。

 この時代をどう捉えるか。

 

 NY〜東京のフライトは地獄の長さ。

 飛行機で寝るために貫徹を決行。

 しかもジョーがプロザックというスリーピングピルをくれる。

 普通はクオーター。

 それをハーフ貰う。

「ハーフとれば、起きたら東京だよ。飛んでる間、眠り続けるのがベストさ」

 

 貫徹。

 

 朝の8時半にリムジンが迎えに来る。

 JFKへ。

 チェックイン。

 

 出国のときの金属探知ゲートが、小銭を全て出して、ベルトまで外したのにどうしても鳴り止まない。

 空港職員の黒人のオバさんに靴を脱ぐように言われる。

「そんな、靴は関係ないよ」

「いいから脱いでみなさい」

 言われたままに靴を脱いで、裸足で金属探知機を通ると鳴らない。

 ブーツを履いていたので、紐通し部分の小さな金具が反応してたらしい。

 そんなに過敏にすることないのにと思ってると、ボクの後ろのオジさんも靴を脱いでいた(^^ゞ

 

 ボーディングまで30分。

 ミネラルウォーターを買ってプロザックを飲む。

 

 ボーディング。

 

 眠くてフラフラ。

 そのまま眠る。

 

 肩を揺すられて目覚める。

 

 …と、そこは成田!!

 

 しかも乗客は全て飛行機を降りている。

 ボクだけ寝たままなので、スッチーに揺り起こされたらしい。

 離陸したのも着陸したのも気づかないまま、12時間のフライトが終わったようだ。

 驚くべきザプロザック。

 しかもまだ効いてる感じでクラクラ。

 

 荷物を取って出国。

 リムジンのチケットを買おうとすると「事故で東京まで2時間かかりますが…」と言われる。

 渋滞は嫌だけど、眠くてクラクラでどうにもならないので、リムジンのチケット購入。

 

 タバコを吸っていると、渋谷行きのリムジンバスが到着。

 席に座るなり、気絶するように爆睡。

 

 起きると渋谷のマークシティー。

 JFKから寝っぱなしなので、東京へワープしてきた様な感覚。

 

 帰宅。

 タオとケム。

 ヒカルが菜の花のおひたしを作っている。

 エネルギーに満ちた旬のもの。

 春野菜は、身体を春のチューニングにしてくれる。

 

 新しい命が芽吹く春。

 モードチェンジ完了。(けどかなり時差ぼけ)