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0329
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NYから戻って、まだ時差ぼけ。
時差ぼけであることに気づく前にまたフライトするスチュワーデスって職業は、やっぱりかなり凄いかも。
国際線でバンバン飛んでると、仕事をやめたあとに5年くらいは妊娠できないってのが普通らしい。
時差もあるだろうし、気圧の変化もあるだろうし、身体がその土地に馴染む前にまた違う土地へ移動ってのを繰り返すんだから、メチャクチャになって当然。
「水は低い方に流れるんだよ」
「アインシュタインをどう思う?」
「天才でしょ、やっぱり」
「でも原爆って角度から見ると、彼がいなければ原爆は生まれなかったかもってなるじゃない」
「ものごとには全て2面性がありますからね」
「でも原爆はヤバいって気がついて、核を廃絶する方向に流れているわけでしょ。そこが人間の叡智かも知れないよね」
「例えばカップラーメンがあるじゃないですか」
「うん」
「あんなフェイクな食品は、どう考えたって身体に悪いわけですよ」
「うん」
「でも味をよくするために、化学調味料の配合比とか変えて、それを研究&開発してる人がいる」
「そりゃそうだ」
「それで新しいカップラーメンが生まれると、そのパッケージをデザインする人がいて、CMを考える人がいて、それを製造する人がいて、さらにそれを小売店に運搬する人がいて、消費者に売る小売店の人がいて、小売店には販売員もいれば、経理の人や、その店の宣伝する人がいて…」
「うん」
「そして消費者が買って&食べて、それを捨てれば、今度は清掃業者が空き容器をピックアップに来て、最後には海に埋めると…」
「それで?」
「カップラーメンの開発してる人は、自分の子供に、自信を持ってこれを食べなって言えるんですかね?」
「自分の子供には食べさせないって、よく聞くけど…」
「そんな、自分の子供に食べさせられない様なものを作り出して、売りさばいて、それで自尊心は痛まないんでしょうか?」
「仕事だからね」
「そう。仕事なんだよね」
「全ては有意なんだよ。全てに存在意義があるんだから、カップラーメンも存在した方がいいんだって」
「ボクたちの仕事は無意味かも知れない。確かに資源を使って、大量生産&大量消費して、最後にはプラスティックのゴミの山を産みだしてるんだもん」
「うん。そこにスタックしたんですよ…」
「でもね、何万枚って売れれば、そのウチの1人が、ゲームをすることで何かに気づいて、そいつが発明したり&発見して、未来に繋がる変化を生み出すかも知れないでしょ」
「そりゃ、確かにそうですね」
「そこなんだよ、そこ!! ボクらの仕事は、そこにしか決着点はないんだ」
「それを信じますか?」
「当然でしょ。それしかないんだから」
「OK.信じましょう」
「化粧品だって凄いよ。商品本体よりパッケージの方が大きくて、しかもコンパクトなんかプラスティックと鏡を分けられないから、分別できないんだもん」
「確かにそうだよね」
「西君が言ってるのは正論。でもね、化粧をしてキレイになって、それでキレイだねって誉められると、女の子は嬉しいわけよ」
「そりゃそうでしょう」
「その嬉しいって気持ちが、きっと何かに繋がるって信じてる」
「なるほどね」
え〜と、最近はこんな感じ。
完全はあり得ないし、物事には多面性があるって体験学習を積んでる日々です。
学生でもないんだから、いまさらそんなこと学習してるってのが、どうにもプロフェッショナル失格なんですが、納得できないと先に進めないので仕方ない…。
仕方ないってより、こうにしかならないってのが真実みたい。
しかしみんな優しいよね。
ありとあらゆる人が、自分なりの見解を、わざわざ時間をとってボクに聞かせてくれるもの。
ボクは人に恵まれている。
ボクは人間が好きです。
愛しています。
犬も好きです。
桜も好きです。
未来へ脈々と流れる時間の、ほんの一端を紡ぐことが、ボクにできる精一杯。
でもみんなが精一杯に紡げば、そのストリームは希望に変わるのかも知れない。
信じる力が蘇った。
変化。
可能性。
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