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0406

 GIFT

 

 2日。

 鈴木さんの誕生日。

 夜に「和民」へ。

 つぼ八ばりの易さで、料理がわりとちゃんとしている居酒屋。

 

 スクウェア辞めてラブデリックを設立した当初、給料も下がって、引越しやらなんやらでお金もなく、同じく貧乏学生顔負けの貧乏振りを発揮していた鈴木&ミキと、いいちこの焼酎ボトルで入れて、グタグタと飲んでいた頃を思い出す。

 どんな店で、幾らの料理を食べようと、楽しい酒は楽しい。

「和民」で飲むことを楽しめる自分がいる。

 稼ぎが増えても、いいもの食べて、いい服着て、いい車に乗って、好きな本買ってで消えちゃうんだもん、人間は業が深い。

 

 廣瀬さんから電話。

 広尾の会員制ワインバーへ移動。

 看板も何も出ていない。

 マンションの普通の一室。

 シャンパン&ワインをご馳走になる。

 飲めないヒカルも美味しいと喜んでいる。

 新じゃがとトリュフの和え物。

 めちゃくちゃに旨い!!

 

 激安居酒屋から高級ワインバーのはしご。

 奇妙な感じ。

 

 

 数日、家に篭る。

 不思議と毎日7時くらいには目が覚めてしまう。

「ちぇっ!! またこんなに早く目が覚めてしまった」

 起きていきなり不平をこぼすネガティブさ。

 

 

 春の陽気のせいもあるんだろうが、身体が活動欲求に満ちてきてる。

 これは抑えようもない自然の摂理。

 

 かなり企画を考えたけど、実現せずにポシャることが続いていた。

 ゲーム業界の不景気のせいにしてたけど、真実はそこにはない。

 新しいことをやろうとしていたが、それを実現できないのはボクにそれだけの力がないからだ。

 やれることを持続的にやっていくしかない。

 

「TEXT STREAM」は早く、易く、新しく、面白くをモットーに企画の落とし込みを図るが、どうにもちゃんと黒字になるビジネスにまとまる気がしない。

 ゲームをちゃんと作ろうとすると、1億円くらいの開発予算になってしまうが、そこに宣伝費などが加わると2億くらいに膨らむ。

 2億使って元をとるには、どうしても10数万本売らないとダメ。

 この10数万本って数字が、どうしたってクリアできる気がしない。

 

「おっしゃいませ!」も最後の頼みの綱が「非常に面白い切り口なんですが、パソコンの市場では採算取れませんよ」と断りの連絡。

 3月末まで動いてダメだったら諦める約束をしていたので、この企画に関しては、時間を見つけて自主制作しようと思う。

 そのうち、ウチのサイトで無料ダウンロード。

 マコリンへメールくれたみなさま。

 そう、遠くない未来をお待ちください。

 

 

 …で「GIFT」って閃き。

 一気に走り書きでアイデアをまとめる。

 佐代子は「これならラブデリックファンがすんなり来ますよ。それに今までで一番面白い」と誉めてくれる。

 どこがラブデリックっぽいんだか、さっぱり理解できないが、そんなことはもうどうでもいいや。

 無理にラブデリックの呪詛から逃れることもないし…。

 

 新しいことに走りすぎずに、自分の得意分野に引き寄せた。

 アイデアの引き出しって引出しを全開して、眠っていたネタを手繰り寄せる。

 グウワチックRPG。

 かなりトリッキー。

 プレイヤーに委ねられる未来。

 世界を変化させるか、変わらぬまま持続させるか?

 テンジンは神? それとも悪魔?

 人間の業と、自然のバランスと、道具への傾倒と、文明のメタファー。

 没になった企画DAHの魂も再び蘇る。

 祈り。

 ことば。

 

 今日また、お供えのアイデアが浮かぶ。

 この勢いで早急にまとめないと、マジでやばい今日この頃…。